
<中日1-4阪神>◇23日◇バンテリンドーム
阪神が2夜連続の延長戦の末、連敗を止め、首位を堅守した。延長11回に中日5番手藤嶋から先頭の代打糸原健斗内野手(32)の中前打を皮切りに、1死二塁から近本光司外野手(30)の中前適時打で勝ち越し。さらに二、三塁に広がった好機に森下翔太外野手(24)がダメ押しに2点二塁打を放ち試合を決めた。森下は22日巨人戦(甲子園)で自打球を左膝に当て、出場が不安視されたがスタメン出場しマルチ安打。投手陣も7回無失点の村上のバトン受けたリリーフが無失点リレー。10回に3番手登板した湯浅京己投手(25)が、1回無失点の好投で、国指定難病「胸椎黄色靱帯(じんたい)骨化症」から復帰後初勝利を挙げた。レギュラーシーズンでは22年8月30日広島戦以来997日ぶりの白星。阪神は前回4月29日からの中日3連戦(バンテリンドーム)で3連戦3連敗を喫したが、敵地での連敗も止めた。試合後の藤川球児監督(44)のコメントは以下の通り。
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-厳しい展開で試合をものにした
「全員がゲームの中で。昨日、一昨日もゲームの展開はすごく近いものがある。その中で総力戦で耐えながら、この1勝は非常に大きいと思います」
-延長11回には勝ち越しから2点目、3点目も入れ、今後につながる
「総じて見ていると、何かが抜けるまでは大変だなと。どのチームもそうですけど、我慢のし合いです」
-投手陣が粘り強かった
「昔からいっしょ。ナゴヤドームでドラゴンズと試合をするときは。選手たちの粘り強さというか、彼らを褒めるべき。素晴らしかった」
-先発村上が粘った
「ウチの大黒柱の1人ですから。ひとりずつそれを、そういうポジションをやりながらですが、ボクにとっては監督としては彼の姿は心強いし、今の成績を見ても当然かなと思いますね。素晴らしい姿ですね」
-湯浅が久しぶりの勝利投手に。本人にとってもチームにとっても大きい
「それはもう。リリーフ陣全員、投手陣全員で勝ちを拾ってきたんで。湯浅も素晴らしいですけど、つないできての結果ですから」