
セレッソ大阪が今夏、マレーシア代表DFディオン・コールズ(28)の完全移籍による獲得を決定的にしたことが23日、分かった。
タイ1部ブリラムに所属する185センチの大型右サイドバックで、右MFやセンターバックなど複数の位置をこなせる。既に交渉は大詰めで、近く正式発表される見通し。
6月に29歳になるコールズは、C大阪を率いるアーサー・パパス監督(45)のブリラム監督時代の教え子にあたり、半年前から補強リストに入っていた。マレーシアはJリーグ提携国枠でもあり、外国籍扱いされない利点もある。
ベルギー人の父とマレーシア人の母を持つコールズは、ベルギーの年代別代表を経て21年にマレーシア代表デビュー。今季はブリラムでリーグ戦27試合2得点の成績を残し、史上初の4連覇に貢献。ACLEでは全11試合に先発してベスト8に導いた。
C大阪は選手数が絶対的に足りておらず、故障者も続出した影響で5月にユース選手を緊急登録。タイ1部BGパトゥム・ユナイテッドFCから期限付き移籍中のFWジャルンサック・ウォンコーン(28)は契約が6月末で切れ、FW北野颯太(20)もザルツブルクへ完全移籍するため、コールズの獲得はタイムリーな補強になる。
◆ディオン・コールズ(=Jリーグの公式サイトではACLEに出場した際の同選手を「クールズ」と表記) 1996年6月4日、マレーシア生まれ。幼少の頃にベルギーへ移り、同国のアンデルレヒトの下部組織などで育ち、14年に同国1部ルーベンとプロ契約。その後はデンマークやチェコでプレーし、23年1月にブリラムへ移籍。185センチ、75キロ。