
日本サッカー協会(JFA)は23日、千葉市内で26年ワールドカップ(W杯)北中米大会アジア最終予選オーストラリア戦(6月5日、パース)、インドネシア戦(同10日、パナスタ)に臨む日本代表メンバー27人を発表した。
MF佐野海舟(24=マインツ)が代表復帰を果たし、実弟のMF佐野航大(21=NECナイメヘン)もA代表に初めて選出された。
兄弟で日本代表は珍しく、最近ではMF佐藤勇人とFW佐藤寿人の例がある。オシム監督時代の2006年8月16日のアジア杯予選イエメン戦で日本代表史上初めて双子選手として同時出場。ともに途中出場し、弟の寿人は後半終了間際にゴールを決めた。兄の勇人はこの試合が日本代表で唯一の出場となった。
三浦兄弟も有名。兄のDF三浦泰年は国際Aマッチ3試合に出場したが、弟のFW三浦知良(通算89試合55得点)がエースFWとして活躍した1993年10月のW杯アジア最終予選などで3試合に同時出場した。
その他に1936年のベルリン五輪で、加茂兄弟がそろって出場。兄の加茂健が国際Aマッチ通算2試合0得点、弟の加茂正五も同2試合0得点を記録した。
国際Aマッチではなかったが、1951年2月11日の親善試合・全関西戦で松永兄弟が同時に出場。兄の松永信夫が国際Aマッチ通算4試合0得点、弟の松永碩が同1試合0得点だった。
その他に柱谷兄弟も日本代表で活躍。兄の柱谷幸一が国際Aマッチ通算29試合3得点、弟の柱谷哲二が72試合6得点を記録したが、幸一が1981~86年、哲二が1988~95年のプレーで、代表での同時選出はなかった。