
日本ハムは22日、育成2年目の最速157キロ右腕で「台湾の至宝」こと孫易磊(スン・イーレイ)投手(20)と支配下選手契約を結んだと発表した。背番号は196から96となった。エスコンフィールドで会見に臨んだ孫易磊は「すごく、うれしいです」と日本語で話した。吉報を受け取ったのは「ウエートトレーニングの休憩中に言われました。一昨日です」と明かした。
会見に同席した新庄剛志監督(53)は、まず台湾から駆けつけた孫易磊の家族と握手。さらにこの日の楽天戦(エスコンフィールド)で「(先発予定の)グーリン(古林睿煬)が8回まで投げて、最後をイーレイが締めて、記念のボールを家族に渡す。ただ、グーリンがノーヒットノーランをしていたら、明日投げてもらいます」と仰天プランを明かした。
孫易磊は今季はイースタン・リーグで7試合登板(5先発)、2勝0敗、防御率1・35。5日のヤクルト戦(鎌ケ谷)では先発で6回無安打無失点と好投し、継投でのノーヒットノーラン達成の一員となるなど、結果を残していた。
日本ハムでは、3月に育成から支配下契約を結んだ松岡洸希投手(24)に続いて今季2人目の“支配下昇格”。これで70人が上限の支配下選手登録の人数は68人となった。
◆孫易磊(すん・いーれい)2005年2月10日、台北市生まれ。中学時代にポニーリーグワールドシリーズで優勝。穀保高級家事商業職業学校から中国文化大へ進学。23年9月29日に日本ハムと育成で4年契約を結んだ。同年9月のU18W杯、12月のアジア選手権、25年2月のWBC予選で台湾代表入り。183センチ、93キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸は600万円。兄の孫易伸は台湾・台鋼の外野手。