
日本ハムは22日、育成2年目の最速157キロ右腕で「台湾の至宝」こと孫易磊(スン・イーレイ)投手(20)と支配下選手契約を結んだと発表した。背番号は196から96となった。
予感が的中した。育成2年目の20歳は「去年の状態だったら少し早かったと思うんですけど、今年は頭からあるかなと感じていました」とシーズン序盤の5月に支配下を勝ち取った。
日本ハムに入団してから平均球速がアップ。昨年は145~46キロがデフォルトだったが、今年は148~150キロをコンスタントに計測できるようになったという。さらに新球種カーブも覚えて「スライダーもよく磨けました」とフォームも安定し、手応えを感じていた。今季はイースタン・リーグで7試合登板(5先発)、2勝0敗、防御率1・35。5日のヤクルト戦(鎌ケ谷)では先発で6回無安打無失点と好投し、継投でのノーヒットノーラン達成の一員となるなど、結果を残していた。
新庄監督から「先発がものすごく多いので中継ぎの経験をさせて、ゆくゆくは先発に戻ってもらい、グーリン(同じ台湾出身の古林睿煬)と最多勝争いをしてもらえたらうれしい」と、まずは中継ぎでの起用を明言。右腕はこの言葉を受けて「任された仕事をしっかりやりたい。先輩に中継ぎの投げ方をよく聞きたい」と意気込んだ。