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早大・伊藤樹の快挙の陰に小宮山監督の指南 人さし指のマメの回復法を伝えノーヒットノーランに


東京6大学野球の明大との試合で、早稲田大学のエース、伊藤樹投手がノーヒットノーランを達成しました。前回の試合で指にマメを負い、思うような投球ができずに悔しい思いをした伊藤投手は、小宮山悟監督のアドバイスを受け、指の調整を続けました。中に薄皮ができた頃合いを見計らって皮を処理し、確実に皮膚がなじんでから投球に臨むようにと指導されました。この結果、今回の明大戦で見事に快挙を成し遂げたのです。伊藤投手は、初のノーヒットノーラン達成を支えた監督に感謝の意を表し、自信を持って次の試合に挑む意欲を見せました。

早大対明大 ノーヒットノーランを達成し、喜ぶ早大・伊藤樹(撮影・千葉一成)

<東京6大学野球:明大0-1早大>◇第6週第2日◇19日◇神宮

経験豊富な指揮官の指南が、早大のエース伊藤樹投手(4年=仙台育英)を令和初のノーヒットノーラン達成に導いた。

前カードの立大1回戦で負った人さし指のマメが破れ、同3回戦では自己ワーストの3回8失点。「力を入れただけでも痛みがきて、制球や変化球のかかりにも影響が出て、満足の投球ができなかった」と悔しいマウンドを終えた。

試合後に自身のLINEがピコンと鳴った。小宮山悟監督(59)からの連絡だった。

右手のマメの状態を気にしたやりとりを重ね「2、3日して中に薄皮ができてる様なら、上の皮を爪切りで上手に切り落とし、下の皮を表に出す」など、状況に応じた丁寧な説明を受けた。

同じ投手だからこそ分かる。焦りは禁物と戒めるように「ピッチングは確実に皮膚がなじんでからの方が良い」と助言を受けた。マメの経過を見守りながらノースロー調整を続け、迎えた明大2回戦では16年加藤拓也(慶大)以来9年ぶり26度目となる快挙につなげた。指揮官の助言あってこその怪投だった。

日頃からよくコミュニケーションを取る小宮山監督について、伊藤は「監督から『ロジンは俺はこうつけてたぞ』とか、いろいろ教えてもらってます。あれだけ長い期間投げていく上で、治療法や、爪や指への対処方法をしっかりと持ってる方です。そもそも説得力が高いですから、自分も取り込もうとしやすいです」と感謝を惜しまない。

逆転優勝へ望みをつないだ早大。あえてキーマンを挙げるとしたらと問うと「キーマンは、僕じゃないですかね。僕がちゃんと投げてれば、みんな打ってくれてる。僕がちゃんと投げて抑えれば、おのずと勝利は見えてくる」。エースとして優勝を譲るわけにはいかない。【平山連】

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