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ノーノー早大・伊藤樹、令和初の快挙の裏に忘れられない夏の1敗 仙台育英・須江監督も感無量


早稲田大学の伊藤樹投手が、東京六大学野球でノーヒットノーランを達成しました。伊藤選手には、高校時代の痛恨の1敗があります。仙台育英高校の背番号1を背負い、宮城大会で敗れた経験があり、その際の監督からの厳しい叱咤が今の成長につながったと振り返っています。今回の試合ではリーグ優勝の可能性がかかる重要な場面で、見事な投球を披露しました。恩師もその成長を称賛し、伊藤選手の努力を心から喜んでいる様子です。

東京六大学野球 早大対明大 ノーヒットノーランを達成し、喜ぶ早大・伊藤樹(撮影・千葉一成)

<東京6大学野球:早大1-0明大>◇第6週第2日◇19日◇神宮

早大のエース伊藤樹投手(4年=仙台育英)には、忘れられない1敗がある。

高3夏の宮城大会4回戦で仙台商に2-3で敗れた。背番号1を背負い、先発するも4回2/3を投げ6安打3失点(自責2)。実力を発揮できず、集大成の夏を終えた。チームは夏5連覇を逃し、県内公式戦の連勝記録も44でストップ。敗戦の責任を受け入れ、当時の伊藤は人目をはばからずに涙を流した。

試合後、伊藤らナインは同校に戻って室内練習場で“ラストミーティング”を行った。須江航監督(42)から名指しで愛あるダメ出しを受けた。「一番実力を出さないといけない時に、実力を出せなかった」。ねぎらいの言葉などは一切ない。指揮官は今後の野球人生の糧にとの思いから心を鬼にして厳しく接した。伊藤は「選手をなぐさめる監督さんが普通だと思うのですが…。須江先生は違いましたね。次のステージがあると考えて厳しく言ってくれた。なぐさめだと、きっときれいに片付けられていたと思います」と、大学合格時にそう振り返ってくれた。

この日は負ければリーグ優勝の可能性が消えていた一戦でノーヒットノーランを達成した。まさに実力を出さないといけない局面で、これ以上ない投球を披露。あの夏の悔しさ、恩師の叱咤(しった)激励を糧に成長した姿をマウンド上で体現した。須江監督は「ちゃんと成長を証明してくれましたね。心から感動しました」と電話越しで声をはずませていた。

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