
ガンバ大阪は11日にパナスタでサンフレッチェ広島と戦う。
10日は大阪・吹田市内の練習場で非公開練習。レンタル元のチームとの試合を翌日に控えたFW満田誠(25)は「(広島戦に思うところは)もちろんあるけど、そこまで意識しすぎてもいいことは正直ないと思う。意識せずに、いつも通り自分のプレーをできればいい」と自然体でのプレーを意識して臨む考えを口にした。
この試合で注目されるのは、広島FW加藤陸次樹(27)とのマッチアップだ。満田がG大阪加入時に選んだ背番号「51」は、加藤が広島で付けている番号という理由で選んだ。加藤は満田が広島ユース1年の時の3年で、目標としてきた選手。G大阪に合流した2月には「広島戦も出られる契約なので、お互いにその試合に出ることがあったら、むつくんに負けないような活躍をしようっていう意味で、むつくんにも連絡して決めました」と話していた。それから2カ月あまりが経過した今、満田は3連勝中のG大阪において欠かせない存在となり、加藤も3日のアビスパ福岡戦で今季初ゴールを決めてチームを上向きにさせている。これには自然体を意識する満田も「(加藤が)点を取って勝っているし、広島も2連勝している。お互いに状態が上がってきている同士の戦い」と楽しみにした。
この試合に向けては「本当に難しい展開になると思うけど、湘南戦みたいに早い時間帯で点を取れれば、自分たちのサッカーをしやすくなる」とイメージ。理想的な展開に持ち込むための得点は、自らが果敢に狙っていくつもりだ。「(G大阪で)まだ1点も取れていないので、毎試合狙っている。それを高校(広島ユース)の時からの同期である(大迫)敬介から取れればいい。自分は取れたらうれしいし、止められたら悔しい。負けないようにやっていきたい」。切磋琢磨(せっさたくま)してきた先輩や同期との対決で上回ることで、G大阪を勝利に導こうとしている。【永田淳】