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【こんな人】支配下登録の西武モンテルは猛アピールの場「クマの戦」に記者巻き込んで見事に演出


西武ライオンズは、育成契約3年目のモンテル外野手を支配下選手として登録しました。背番号は73番で、南郷キャンプでは熊代コーチと「特守」を行い、注目される存在に。モンテルは、周囲へのアピールの必要性を熊代コーチから指摘され、積極的に自己表現をするようになりました。その姿勢が記者の目に留まり、記事とされました。レギュラー獲得への道は険しいものの、ファンに愛され記憶に残る選手になる素質を持っています。モンテルの今後の活躍に期待が寄せられています。

支配下登録され背番号73番を披露する西武モンテル(撮影・宮地輝)

西武は7日、育成契約3年目のモンテル外野手(25)と支配下選手契約を締結したと発表した。

2月9日、南郷キャンプ。全体練習後にあてもなくサブグラウンドをのぞいた。モンテルがいた。

熊代聖人1軍外野守備走塁コーチ(36)が楽しそうにノックバットを振っている。いわゆる「特守」だ。

キャンプでは割と当たり前の光景だ。少しだけ見たら移動しようと思っていた。すると、早くも汗まみれ砂まみれになっているモンテルが、20メートル先から叫んできた。

「金子さん!! これは戦(いくさ)です。僕と熊代さんの戦です。どちらが先に倒れるか。見届けてください!!」

左翼の守備位置で約60本、前後左右に飛球を振られ続けた。「うわー!!」「しゃー!!」。声にならない声を上げ続ける。すっかり場にのみこまれた。最後まで離れられなかった。

結局、モンテルが倒れた。「最後まで見届けていただいてありがとうございました」。全てを終えて、最高に充実した顔だった。

実はその数日前、育成選手のモンテルは熊代コーチに指摘されていた。

「もっと目立たないとダメ。自分を見てくださいってアピールするためには、自分から何かやらないと、そういうふうに映らないから」

それを受け手当然、他の誰よりも声を出す。気合を見せる。その上でモンテルは、記者である私を巻き込んできた。

こうした方がいい-。そうアドバイスされてすぐ動ける人、そうでない人がいる。私はモンテルの気概に乗っかって記事にした。

プロ野球はファンに愛されてなんぼの世界だ。レギュラー獲得へはここからがさらに険しい。とはいえ“記憶に残る”選手になれる資質を、モンテルはすでに備えている。【金子真仁】

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