
<中日5-4阪神>◇30日◇バンテリンドーム
中日が延長11回、代打オルランド・カリステ内野手(33)の犠飛で今季初のサヨナラ勝ちを決めた。1死一、三塁で井上監督は代打カリステを告げた。「自分の仕事をするだけ」と冷静にセンター返しで犠飛を放った。
先発大野が1点リードの6回途中に足がつり降板。祖父江が緊急登板したが阪神に3点を奪われ逆転。しかし、その裏に代打高橋周が同点2点適時打を放つなど、2度追いつき延長で競り勝つ粘り腰だった。
代打起用の多いカリステに井上監督は「いつでもチャンスが来るから」と常に声をかけてモチベーションを保たせている。打率2割4厘とまだまだ本調子ではないが、真面目助っ人は早出特打にも参加し打ち込んできた。試合後マウンドを囲んで勝利の儀式で助っ人は「みんなの力で勝った。ナイスゲーム」と大きな声であいさつした。首位阪神に連勝し、今季2カード目のカード勝ち越し。借金を1とした。