
<東京6大学野球:早大11-0法大>◇第3週第1日◇26日◇神宮
早大が法大に12安打11得点で先勝した。
早大の小沢周平内野手(4年=健大高崎)が東京6大学野球で初めて「魚雷バット」を実戦で使用。6-0で迎えた7回1死一塁。外角直球を引きつけた打球は左越え適時二塁打に。1点を追加した。
数日前、チームに何本か届いた魚雷バットで試したところ「一番感触がよかった」という85センチ、880グラムのバットを注文。「結構振り抜きやすく、芯が下にあるのでヘッドスピードよりは、スイングスピードが上がっているような気がします」。前日25日に届いたという自分専用のバットで、この試合に臨んだ。
第1週の東大戦では2試合で10打席3安打も「調子が悪くて、少し何かを変えようと思って使った。でも、試合が始まるまでは全然打てる気がしなかった」。魚雷バットを手にした瞬間「ちょっと気分が違って。集中をしてなんとかしようとする気持ちになりました」と、まるで暗示にかかったかのように試合に臨み、2打席目の一ゴロで「ちょっといい感じの感覚がつかんだ」。諦めずに振り続け第4打席で結果を残した。
東京6大学野球連盟で、木製の魚雷バット使用、第1号でヒットも放った。「ちょっと(話題を)狙いにいったところもあったので、名前を残せてうれしいです」と、してやったりの笑顔を見せた。