
<DeNA2-1広島>◇25日◇横浜
5連敗中のDeNAに勝利の女神がほほ笑んだ。
同点の7回。2死から筒香が四球を選んで出塁すると、続く山本が低めチェンジアップに食らいついてポテンヒットでつないだ。
2死一、三塁で代打宮崎が登場。広島森下の初球にバットを止めるも当たってしまい、平凡な一ゴロに。勝ち越しの絶好機がついえたかに思えたが、これを一塁・堂林がエラー。思わぬ形で勝ち越し点が転がってきた。
粘って粘って勝ちきった。2回先頭、先発東が、初球を苦手にしていた末包に左翼席まで運ばれた。先制を許して重苦しいムードが流れたが、貫禄の投球で粘った。3回以降は走者を背負う展開でも冷静に、丁寧に低めに集めた。100球を投げて7回4安打1失点7奪三振。勝ち越しを信じて役割を果たした。
打線も食らいついた。1点を追う3回1死満塁、蝦名が広島森下の初球カットボールを中犠飛に。同点に追い付き、力強いガッツポーズに強い思いがにじんだ。
8回は2番手ウィックが登板。2死から三塁・三森の悪送球で2死二塁と同点のピンチを招くと、末包と我慢比べに。追い込んでから7球ファウルで粘られるも、12球目のカーブで空振り三振に仕留めた。苦しみながらも17日巨人戦(東京ドーム)以来、6試合ぶりの白星を挙げた。
5連敗中は5試合連続2得点と得点力不足は深刻だった。村田野手コーチは24日の阪神戦前にミーティングで「もっともっと本気で野球しようぜ。最後は不細工でもいいから根性を前面に出して野球をやっていこうぜ」と熱く呼びかけた。
前日の同戦は逆転負けを喫して連敗は5に伸びるも、5試合ぶりの2ケタ安打となる11安打をマーク。村田コーチも「負けましたけど、明日につながる姿勢だった」と希望を見いだしていた。ナインの気持ちが乗り移ったのか、ラッキーな形でもらった1点が決勝点に。