
<巨人-中日>◇22日◇東京ドーム
巨人岡本和真内野手(28)の勢いが止まらない。中日戦の1回に先制の2点適時打を放つと、3回の第2打席では左腕マラーから左翼へ7号2ラン。2打席目までに計4打点を荒稼ぎし、先発井上を序盤から援護した。開幕から12試合連続安打をマークするなど好調をキープする主砲が、打撃の各部門でトップをうかがう。
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初回から全開の岡本が、自己最速で「20打点」に到達した。1回2死二、三塁で登場。立ち上がりから連続四球で制球が定まらない中日マラーの初球だった。変化球を捉えて中前に運ぶ2点適時打で先制。「みんながいい形でつないでくれたチャンスで打ててよかったです」と4番の働きで流れを呼び込むと、さらに加速させたのは3回だった。
1死一塁で迎えた第2打席だった。変化球をファウルでしのいだ末に、打球速度171キロの左翼スタンドに刺さるような7号2ラン。1日のバンテリンドームで1号を放っていたマラーから今季2発目とし、「早い回に追加点が取れてよかったです」と3回までに4打点の荒稼ぎとなった。3回を終えた時点で打率は3割6分4厘となり、この日試合がない広島小園(3割6分)を抜き、リーグトップに。本塁打、打率、打点の3冠に君臨した。
同時に、16日のDeNA戦に続く1試合4打点で積み上げた20打点は、プロ11年目で最速に。4月22日での到達は18年の4月25日を3日上回った。試合数でもコロナ禍の影響で6月開幕だった20年の20試合を除けば、21試合目は最速だった。
主砲のハイペースの流れに乗るように3回には5番大城卓が1号ソロ。「どさくさに紛れて打てました。(岡本)和真に続けてよかったです」と“O2(オーツー)砲”で中日を引き離した。開幕から12試合連続安打を記録した不動の4番の勢いは、4月の下旬を迎えても、衰える気配は一切ない。【阿部健吾】