
<阪神8-1広島>◇20日◇甲子園
広島岡本駿投手(22)が危険球で退場となった。
8回に5番手で登板。1死一、二塁で阪神坂本への初球変化球がすっぽ抜け、頭部への死球となった。岡本はすぐに帽子を取ったが、この死球に阪神藤川監督が血相を変え、ホームベース付近まで猛ダッシュ。両軍がベンチを飛び出し、入れ乱れる状況になった。
岡本は退場を宣告され、試合は警告試合となった。
試合後、新井監督は「こちらは変化球が抜けて当ててしまったんで、申し訳ないなと。坂本選手は大丈夫かなと思って見ていたんですが」と坂本を心配。
野球人生初の甲子園の登板で、野球人生初の頭部死球を与えてしまった岡本も「結構地面とかの感覚が自分に合わなくて(カットボールが)抜けてしまった。自分は阪神に知り合いがいないので、次会ったときには、謝りに行こうかなと。先輩も知っている人がいるというので」と坂本を気遣った。
藤川監督に詰め寄られた捕手の石原は「あの場面であんまり事を荒立ててもあれだと思うし、坂本さんも『大丈夫』って言っていただいたんで『すいません』とは言ってたんですけど」と、すぐに坂本にわびたことを明かした。