
<西武1-3ソフトバンク>◇20日◇ベルーナドーム
ソフトバンク東浜巨投手(34)が、今季初先発で1勝目を挙げた。「今日勝てたことがすごくうれしい。チームに勝ちをつけてあげたい思いだけでした」。7回84球を投じ、西武打線を3安打1失点に封じ込んだ。又吉とともにチーム最年長投手の好投で、チームの連敗は5でストップ。さらに自身にとってはルーキーイヤーから13年連続となる先発白星となった。
初回に先制点を許したが、2回以降は1安打投球で三塁すら踏ませない。沖縄尚学-亜大でバッテリーを組んだ後輩、嶺井との息はばっちり。5~7回は3者凡退と、尻上がりに調子を上げた。東浜は「しっかりリズムに乗れた。嶺井には感謝しています」と大粒の汗をぬぐった。小久保監督も「沖縄コンビで、嶺井とテンポ良くやってくれた」と目を細めた。
プロ13年目の今季は開幕ローテ入りを逃すも、好調をキープしてきた。2軍戦で計3試合に登板し、2勝0敗、防御率0・00の無双ぶり。「やっぱり1試合目というのはいつもと違う雰囲気。特別な1試合」と緊張感を漂わせてマウンドに上がったベテラン右腕。頼れる男は盤石な調整ぶりで、約1カ月遅れの“開幕マウンド”でチームを助ける救い投げだ。救世主は「任された試合は、しっかり投げていきたい」と力を込めた。【佐藤究】