
<高校野球春季群馬大会:健大高崎9-2館林商工>◇19日◇2回戦◇高崎城南球場
センバツ4強の健大高崎が春季大会初戦に登場し、館林商工に7回コールド勝ちを収めた。大勝発進にも、青柳博文監督(52)は表情を緩めず「ここで結果を出せないようでは、夏の大会に向けて戦力にはならない。そういう危機感を持ってもらいたい」と引き締めた。
夏に向けたサバイバルは、すでに始まっている-。
センバツで甲子園最速タイとなる155キロをマークしたエース石垣元気投手(3年)、1回戦の明徳義塾(高知)戦で完投勝利を挙げた下重賢慎投手(3年)、正捕手の小堀弘晴捕手(3年)ら主力の多くが、この日はベンチから外れた。 青柳監督は「これまで出場機会のなかった3年生たちに意地を見せてもらいたい」と春季大会初戦での起用意図を説明した上で、「群馬大会は毎試合ベンチメンバーを入れ替えられる。きょうダメだったら、新しい子が入ってくる」と競争の激しさをにじませた。
この春には1年生40人とマネジャー2人が加わり、その中には次戦でのベンチ入りが期待される逸材もいるという。関東大会へとつながる春季大会は、レギュラーを目指す新戦力の絶好のアピールの場。新たな刺激がチーム全体の底上げにつながり、夏への大きな活力となっていく。