
<高校野球春季京都大会:龍谷大平安10-0洛西(6回コールド)>◇19日◇1次戦1回戦◇龍谷大平安ボールパーク
4月から龍谷大平安の監督に就任した、元オリックスの川口知哉監督(45)が公式戦初采配で勝利した。
初回2死一塁に、4番で主将の鏡悠斗外野手(3年)が初球を運び、二塁を蹴って右越え適時三塁打に。塁上では、白い歯をこぼした。4回無死一、三塁では右中間への3ランを放つなど、3打数2安打4打点で、主軸の仕事を果たした。
先発・河内慶(けいた)投手(3年)は初回1死で遊撃手の失策で走者を出したものの、その後は1四球のみの無安打投球を披露。6回8奪三振、無安打無失点と圧倒した。
同校OBの川口監督は、97年夏にエース左腕として、甲子園準Vに貢献。同年4球団競合の末、オリックスからドラフト1位指名を受けたが、未勝利のまま7年間の現役生活にピリオドを打った。引退後は指導者として、少年野球ほか、女子プロ野球に携わり、22年4月から同校で投手を中心としたコーチに就任。今年4月、部員への体罰問題で約31年務めた原田英彦前監督(64)の退任にあたり、新たに川口氏が指揮を執ることとなった。