
北海道コンサドーレ札幌MF近藤友喜(24)が、新婚パワーでプロ初の2試合連続ゴールを狙う。18日、札幌・宮の沢でホーム藤枝MYFC戦(20日、プレド)に向けて練習した。前節12日アウェー水戸ホーリーホック戦(1-3)では、一時同点となる今季2点目を決めた。「(連発は)まだしたことがないので、狙っていければいいかな」と、自身今季ホーム初となる得点を目標に掲げる。
3月に結婚。愛妻の手料理が力の源だ。主菜は肉と魚料理1品ずつ、副菜は5、6皿、栄養バランスのある食事を毎日用意してもらっているという。試合前日は炭水化物をたっぷり摂取して備えるため、米が進むマーボー豆腐がお決まりの勝負飯。アウェー戦の場合は前日移動のため、ホーム戦限定のルーティンだ。17日には手作りチョコレートケーキで1カ月遅れの誕生日を祝ってもらった。「感謝している」と、うれしさを隠さない。
婚約指輪は「1人で買いに行く勇気がなかった」ため、高級宝飾ブランド店にMF田中克幸(23)と原康介(19)を連れて訪問。「みんな知識がないから、店員さんから(ダイヤモンドの)『4C(カラット、カラー、クラリティ、カット)』を勉強して買った」という指輪を贈った。
チームで開幕から全試合先発しているのはMF高嶺朋樹(27)と近藤のみ。以前は足がつりやすく、90分のプレーが難しかったが、今季は6試合でフル出場。「食事のところをちゃんとしてもらっているから」と要因に挙げる。京谷洋佑パフォーマンスコーディネーター(41)からの助言で、今季からハーフタイムに一味をなめるのも「いいらしいので。舌がヒリヒリするけど」。プレー時間を伸ばすための対策を積極的に取り入れる。
ただ、チーム内で出場時間が2番目に長いだけに「成績が出ていない責任は他の選手よりも重くある」と受け止める。だからこそ、連敗を避けるために気合を入れる。ホーム2連勝に向けて「いい波に乗れるように」と誓った。【保坂果那】