
まさに起死回生の一撃だ。楽天村林一輝内野手(27)が17日ソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)の9回、代打で1号同点2ランを放ち、今季初の同一カード3連勝に導いた。2点を追う無死二塁。カウント2-1からソフトバンク守護神オスナのスライダーを振り抜いた。「何とか後ろにつなごうという気持ちで入った結果、いい結果につながりました」。左翼ホームランテラス席に自身初の代打弾を叩き込んだ。
みずほペイペイドームは縁ある球場だ。21年5月4日ソフトバンク戦で逆方向にプロ初アーチ。特別いいイメージはないというが「自主トレも(ソフトバンク)今宮さんにすごいお世話になっていますし、チーム健太の皆さんがいつも助けてくれるので、その思い入れはありますね。敵チームの中で」と力を込めた。
昨季は遊撃のレギュラーとして自己最多の139試合に出場。しかし、今季はドラフト1位宗山の加入もあり、全16試合のうち出場は11試合。三木監督は「村林、今年はいろんな思いでやってると思うんだよね。彼とは6年一緒にやってきて、ほんとにいい仕事をしたというか、ナイスバッティングだったと思います」。チームは3連勝で4位浮上。村林が窮地で輝きを放った。【山田愛斗】