
<明治安田J1:横浜2-3清水>◇16日◇第12節◇日産スタジアム
J1清水エスパルスの元日本代表MF乾貴士(36)が鮮やかな1発で逆転勝利に導いた。2-2で迎えた後半37分、左サイドでボールを受けると、ドリブルで中央に進入。約20メートルの位置からゴール右隅に流し込んだ。後半開始から出場したベテランが今季初ゴールをマーク。07年からプロキャリアをスタートさせた古巣から貴重な決勝点を奪った。
チームも2点を追う劣勢から後半に3ゴールを挙げ、逆転勝ち。4試合ぶりの白星を飾り、乾は「なかなか勝てていない中、全員の力でくつがえすことができた」と声を弾ませた。ゴール直前には2度同じ場面で味方へのパスを選択していた。得点シーンは「何本か打てるシーンでパスからのリターンがなかったので。しびれを切らせて打っちゃいました」とちゃめっ気たっぷりに笑った。
18年ワールドカップ(W杯)ロシア大会でベルギー代表相手に決めた右足ミドルをほうふつとさせる1発だった。次戦は中3日で首位のアビスパ福岡とホームで対戦する。頼れるベテランは「手ごわい相手なので、全員で連勝できるように頑張っていきたい」と力を込めた。