
<ソフトバンク-楽天>◇16日◇みずほペイペイドーム
楽天ドラフト1位の宗山塁内野手(22)が、プロ1号をたたき込んだ。0-0の3回先頭、1ボールからソフトバンク上沢の外角チェンジアップを右翼ホームランテラス席に運ぶ先制ソロを決めた。期待のスーパールーキーに通算56打席目で待望の1発が飛び出した。
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宗山が二人三脚で歩んできた存在が、自身と同じ広陵(広島)OBの父伸吉さんだ。03年2月27日に生まれた長男に「塁」と名づけた。「野球にちなんだ名前をつけたかったんです。これはもう親の特権なんで。塁に選ぶ権利はないので」と笑った。
伸吉さんは宗山の練習パートナーを務めてきた。小学1年から広陵で寮生活をスタートさせるまでの9年間、1日も休むことなくティー打撃などの練習に付き合ってきた。「私の方も日課になってしまっていて。やらないと塁と同じように気持ち悪い感じがして。なんか今日やり残したことがある感じになるので。体力的に大変な時もありましたけど、楽しいんですよ。なので、続けられたんじゃないですかね」。猛練習の日々がプロへの礎となった。
1軍でプレーする息子へ。「プレーの方では3拍子そろった、すべてでレベルの高い選手にはなってほしい。あとは誰からも応援してもらえるような、人間的にもちゃんとした選手になってほしい」。その前に、親として心から思うことがある。「健康が一番ですよね。1年間、無事に過ごしてほしいですね」と願った。【楽天担当 山田愛斗】