
阪神前川右京外野手(21)が、初の奥川撃ちへ意欲を燃やした。
15日のヤクルト戦(松山)を前に、14日は甲子園で野手指名練習に参加。「きっちり練習できました」と充実の汗を流した。
相手の先発予定は2学年上のヤクルト奥川。プロ初の1軍完走となった昨季は、2度対戦するも3打数無安打とリーグ戦でまだ快音を響かせていない。「開幕投手でいい投手なので、結果を残せるように、せっかく今日も練習できたので、打てるようにしたい」。今年3月18日のオープン戦(神宮)では、4回の第2打席に直球を捉えて左翼へ二塁打をマーク。「力強い真っすぐとキレのある変化球と落差のあるフォークなど、一級品のものがたくさんあると思う。打てればなと思います」。実力を知るからこそやる気は十分だ。
開幕後は12試合に6番で先発出場。3月30日広島戦から一時3戦連続で無安打だったが、直近の4月11日中日戦から2戦連続でマルチ安打をマークするなど状態は上がってきている。「良くなる方向になりつつあるので、途切らせないようにやりたいなと思います」。人生初の松山で進化した姿を見せる。【磯綾乃】