
<明治安田J1:C大阪-鹿島>◇第10節◇12日◇ヨドコウ
セレッソ大阪森島寛晃会長(52)は試合前、10日付で退任したチーム統括部長だった梶野智氏(59)について説明した。
健康上の問題での退任だが、強化責任者のシーズン開幕直後の退任は異例。
取材に応じた森島会長は、3月末に梶野氏から体調面に関する相談を受けたといい、そこからクラブ内で退任時期を検討。突然の発表にみえるが、タイミングは水面下で図っていたようだ。
「クラブとはしては無理をさせられない。体調面の問題は大事なところ」と森島会長。
梶野氏が体調面に不安を抱えていたことは、同会長も以前から把握していたという。
19年12月からチーム統括部長に再登板していた梶野氏は、この約5シーズンの間に目標のタイトル獲得を実現しておらず、クラブ内外で厳しい目にさらされることもあった。
森島会長は「常に神経を使い、いろんなものを背負いながらやる立場。ここからはクラブが勝つために、より1戦1戦に集中していきたい」と気を引き締めた。
梶野氏は4月末をもってクラブも退団する。強化責任者として当面指揮を執るのは、梶野氏の下で強化担当だった野口裕司(ひろし)氏(53)で、肩書は「チーム統括部部長代理」になる。新たな強化責任者を招聘(しょうへい)するかなど、具体的なことは決まっていない。
今季のC大阪は、この試合まで2勝3分け4敗で下位に低迷している。