
<明治安田J1:横浜0-0東京V>◇5日◇第9節◇日産ス
全日本プロレスで3冠ヘビー級王座8度のレスラー諏訪魔(48)を父に持つ横浜DF諏訪間幸成(21)がホームの東京V戦にプロ初先発でフル出場し、無失点に貢献した。父譲りの186センチ、85キロの体を生かし、ピンチに身をていした。苦戦にあえぐチームは0-0の引き分けに終わったが、今後に期待を抱かせる新星が現れた。
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背番号33。燦々(さんさん)と輝くニューカマー、諏訪間が存在感を見せつけた。後半27分にエリア内から染野に狙われたが、足を伸ばしてブロック。追加タイムにも山見の決定的なシュートをブロック。勝負の瀬戸際で立ちふさがった。
「映像を見ていたので、どういう選手か分かっていた。後ろに味方がいたので冷静に対応すれば問題ないと思いました」。ルーキーらしからぬ落ち着き。一方で、ここぞの場面では“人間凶器”“暴虐アリゲーター”などと呼ばれた父の姿と重なる熱量を放った。
「小さい頃から目標にしていた日産スタジアムのピッチに立てて、楽しかったし、うれしかった」。筑波大サッカー部を退部し、1年前倒しでプロ契約を結んだ。同じアスリートとして父が背中を押してくれた。この日は仕事で来られず、かけられた言葉も「頑張れよ、ぐらい。ドライなんです」。そう言って照れた。
DFラインを組んだ宮市は「ラインの上げ下げもリーダーシップを取ってやってくれた。長いボールも蹴れるし、すごく楽しみな選手」。視察した日本代表の森保監督も「日本を背負ってくれる選手が出てくれば活性化される。どんどんトライしてもらいたい」とエールを送った。
「ビビらずにやっていきたい」。今月末から始まるアジア・チャンピオンズリーグエリート(ACLE)で頂点を狙うチームに、頼もしい“とりで”が加わった。【佐藤隆志】
◆諏訪間幸成(すわま・こうせい)2003年(平15)6月6日生まれ、神奈川県出身。中学から高校まで横浜の下部組織所属。筑波大に進み、現在4年生。U-20日本代表、全日本大学選抜。186センチ、85キロ。
○…横浜-東京V戦を視察したA代表の森保監督が、今年7月7~16日に行われる東アジアE-1選手権の選手選考に言及した。国際Aマッチ期間でないため、従来の欧州組は呼びにくい状況だけに「Jリーグから幅を広げて選んでいくことになる」と説明した。その上で「かつ、欧州でなかなか呼べなかった選手を招集させてもらうために、クラブにお願いするところはある」。国内組だけでなく欧州の一部選手も招集する方向で準備しているようだ。
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