
西武のドラフト5位右腕、篠原響投手(18=福井工大福井)がイースタン・リーグのオイシックス戦(ハードオフエコスタジアム新潟)で自己最速156キロをマークしたことが、5日までに分かった。
篠原は4日の同戦に先発。5回で92球と球数はかさみ、被安打も6本あったものの、無失点に抑えた。
高校時代は最速148キロだったが、プロ入り後に153キロにまで増速。さらにこの日、球場スピードガンに「156」が表示された。関係者によると、球団の計測では最速151キロだったという。
同世代では大阪桐蔭・平嶋桂知投手(現明大1年)が154キロを、神戸弘陵(兵庫)の村上泰斗投手(現ソフトバンク)が152キロを高校時代にマークしていた。篠原は世代トップクラスの球速を投げているといえる。
身長178センチと決して大柄ではない。篠原本人もこれまでの日刊スポーツの取材に「なぜ速くなったか、自分でも分かりません。体重が増えたのと、プロに入ってメカニクス的なところを学んだのはあるかもしれません」と話している。
とはいえ、半年少々での劇的に球速が伸びている。3月28日には直後に1軍開幕戦を控えた西口文也監督(52)も視察済み。当然、それ以前の段階で豊田清1軍投手チーフコーチ(54)のもとにも好投の報告は入っているが、同コーチは「まだ高校を出たばかりだし、急がせるつもりはありません」としている。
それでもなお期待を抱かせるのは“収納”と表現したくなるほどのコマンド力だ。高校野球よりシビアとされるストライクゾーンながら、高卒間もない篠原はここまで公式戦で打者54人に対し与四死球は0。3ボールになるケースは散見し、特に変化球は万全ではないものの、コントロールの良さは「156」以上に驚異的といえる。
この先は疲労も蓄積してくるとはいえ、ここまで先発投手として中6日をしっかりキープ。周囲に「1軍でも…」の声もある中でじっくりと総合力を高め、いつか来るその日に備える。【金子真仁】