
スペインリーグは2日、バルセロナのMFダニ・オルモとFWパウ・ビクトルの選手登録が認められた際の取引が無効であるという内容の公式声明を発表し、サラリーキャップ(選手の契約年数に合わせ、分割された移籍金や年俸などの限度額)引き下げを決定した。
ダニ・オルモとパウ・ビクトルは今年に入り、バルセロナが慢性的な財政難によるサラリーキャップの問題を抱えていたことで、選手ライセンスが失効された状態になった。この状況を覆すため、バルセロナはスペイン政府のスポーツ上級委員会(CSD)に訴えたところ、今月7日までに下る予定の最終決定が出るまで、暫定的に選手登録が認められた。これにより2人は1月12日のスペイン・スーパーカップ決勝レアル・マドリード戦以降、試合に出場できる状態になっている。
この暫定措置に不服の姿勢を示してきたスペインリーグは2日に公式声明を出し、「バルセロナは当時も今も選手登録の能力を有していない」とダニ・オルモとパウ・ビクトルの登録が無効であると判断し、サラリーキャップの引き下げを決定した。
その理由は、バルセロナの新しい監査人(ここ4ヶ月で3人目)が、改修工事中のカンプ・ノウのVIPボックス使用権売却で得た1億ユーロ(約160億円)を今年度の会計に含めなかったためだ。同監査人はカンプ・ノウの使用が再開されていないため、それを今季の収入とはみなしていない。3月末にバルセロナから提出された新たな書類により、その1億ユーロが今季の会計に計上されていないことが発覚した。この取引は年末年始にかけて4日間だけ雇用された監査人が承認したものだった。
この事態を受け、スペインリーグはバルセロナにサラリーキャップを即座に1億ユーロ引き下げることを通達した。これによりバルセロナは再びサラリーキャップが超過し、選手獲得や契約更新が困難な状況になる。(高橋智行通信員)