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【中日】ホーム開幕戦勝利で勝率5割復帰 井上一樹新監督「サプライズ」勝利の輪から一本締め


中日ドラゴンズは、2025年のホーム開幕戦で巨人に3-2で勝利を収めました。試合の鍵となったのは、1対1の同点状況で迎えた7回の上林誠知選手の走塁です。代走として出場した上林は、絶妙なタイミングでグラブを避け、左手でベースにタッチしセーフとなりました。この神業走塁がきっかけで中日は勝ち越し、さらに八回清水、九回松山の継投で試合を締めました。井上一樹新監督はこの勝利を特別なものとし、上林のプレーを称賛しました。なお、上林選手は今後も走塁でチームに貢献する意欲を示しています。

中日対巨人 試合後、勝利投手の中日岩崎(左)をねぎらう井上監督(撮影・滝沢徹郎)

<中日3-2巨人>◇1日◇バンテリンドーム

中日が上林誠知外野手(29)の“神の手”走塁で勝ち越し、井上一樹新監督のホーム開幕戦を勝利で飾った。1-1同点の7回、先頭中田が二塁打で出ると、代走上林が登場。村松の送りバントは投手前で完全アウトのタイミングだったが、頭から突っ込んだ上林はとっさに右手をひっこめ、左手でベースにつきセーフ。続く木下のスクイズで勝ち越した。FA移籍した守護神マルティネスを出さない展開に持ち込み、勝率を5割に戻した。

   ◇    ◇    ◇

メジャーリーガーばりの“スイム”だった。1-1同点の7回無死二塁。村松の送りバントは投手前へ、投手井上は三塁へ送球。タイミングは完全にアウトだった。三塁手中山も、頭から滑ってくる上林の右手の前にグラブを置くように待ち構えていた。だが上林はグラブをかわすように右手を後ろへ引き、左手をグッと伸ばしベースタッチ。「セーフ」の判定に巨人阿部監督がリクエストしたが、判定は変わらなかった。

8番木下の初球、一塁前へのスクイズで上林が再びヘッドスライディングを決めて生還。勝ち越し点を奪った。ホーム初陣を飾った井上新監督は「誰もがヤバい、アウトと思ったところでまさかのプレー。上林のスライディングさまさまです」と目を細めた。代走候補には樋口、駿太らもいたが「上林の足は買っている」と迷いはなかった。

22年に断裂した右足のアキレス腱(けん)は、今もうずくことはある。それでも「チャンスがあれば走りたい。まだまだ速くなると思っているし。走れるところも自分の武器なんで」と貪欲に次の塁を狙っていく。

巨人先発井上には昨季4試合で3つ白星を献上し、1度も勝てなかった。その左腕に、22年8月24日以来3年ぶりに土をつけた。FA移籍した元守護神マルティネスにも出番を与えず、新勝利の方程式8回清水、9回松山で僅差を守って勝率を5割に戻した。勝利のハイタッチ後は、マウンドに集まって一本締めし、スタンドに手を振った。井上監督は「サプライズ。今までと違うものを出したいのよ。オレ」とにやり。竜党にはたまらない25年のホーム初勝利となった。【石橋隆雄】

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