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【西武】西口文也監督はカメラの前でなく森の中にいた 再建の重責担う新指揮官ならではの行動


西武の新監督である西口文也氏は、開幕戦前にもかかわらず、2軍球場を訪れて若手選手の成長ぶりを確認するといった、既成概念にとらわれない行動を示した。普通、開幕戦の前には1軍に集中するかと思われるが、西口監督は高卒新人選手の育成にまで目を向けている。特に、プロ初勝利を挙げたドラフト5位の篠原響投手や、同3位の狩生聖真投手に注目し、試合も映像ではなく直接観戦する姿勢を見せた。西口監督は、緊張感や指揮官としての固定観念にはとらわれず、独自のスタイルでチーム再建に取り組むことを決意している。これは監督1年目の彼にとって、未来を見据えた重要な行動である。

開幕戦4時間前、ベルーナドームへと続く緑の階段を上る西武西口監督(撮影・金子真仁)

<西武0-2日本ハム>◇28日◇ベルーナドーム

西武の新指揮官、西口文也監督(52)があれ…いない!? 開幕戦前の練習開始の午後2時、姿がベルーナドームにない。ベンチ前で待つ報道陣にも「?」が。その頃、指揮官は森の中。2軍球場カーミニークフィールドとドームをつなぐバックヤードにいた。「もう何十回も何百回も」。慣れ親しんだ山道だ。

緑に囲まれた階段を軽やかに上る。4回表までイースタン巨人戦を観戦した。「篠原、良かったね。順調に育ってくれれば」。ドラフト5位篠原響投手(18=福井工大福井)がプロ初勝利を挙げた。「この前、狩生も見たよ」。同3位の狩生聖真投手(18=佐伯鶴城)の名前も挙げた。

映像では確認済みも「映像と生は違うからね」と歩く。それが1軍監督の就任1年目の、開幕戦であっても。いや、むしろ。「開幕戦だから今日は(1軍の)打撃を見に行くけど、普段はもっと長く2軍の試合見るかも」と言うほどだ。

緊張も少ないし、花粉&黄砂襲来の26日には「しんどい。やる気出ないわ」とグダ~ッとしていたほど。開幕戦はこうじゃなきゃいけない-。新監督はこうじゃなきゃいけない-。そういう価値観がない。開幕投手の今井にも共通するものだ。世の荒波をひょうひょうと泳ぐよう。一方で、1軍即戦力ではない高卒新人にも、丁寧に目を届かせる。再建の重責を担う男ならではの、未来まで見すえた行動だった。【金子真仁】

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