
<ホワイトソックス8-1エンゼルス>◇27日(日本時間28日)◇レートフィールド
メジャー7年目で初の開幕投手を任されたエンゼルス菊池雄星投手(33)は、6回5安打3失点、無四球5奪三振と粘ったものの、打線の援護もなく、今季初黒星を喫した。
立ち上がりの初回、1死から二塁打を浴びたものの、2三振を奪うなど、無失点で滑り出した。
ところが2回、無死からソロ本塁打を浴び、先制点を許した。その後、「チャレンジ」で判定が覆る内野安打を機に、詰まった当たりの二塁打などで2点を追加された。
それでも、その後はキッチリと修正した。3~6回はいずれも3者凡退。適時打以降、13打者連続凡退と力強く締めくくり、クオリティースタート(6回自責3以内)をクリアした。
球数は87球。
菊池降板後は、救援ジョンソンが大量失点し、最後は内野手ロペスが登板する展開となった。
試合後の菊池は序盤の失点を反省する一方、「何とか6回まで試合を作れた。初戦にしては収穫も多い、次につながる試合だったと思います」と、冷静に振り返った。
開幕勝利こそ逃したものの、目先の結果にはこだわっていない。
「正直に言うと、(年間で)32試合投げることの方が今日1試合よりも大事。このユニホームを着て初めての試合で、いいスタートを切りたいという気持ちはありましたけど、それ以上に、1年間を通して10月にどういう数字が残っているかいうのが最も大事だと思います」。
移籍1年目ながら先発ローテーションの軸としての責任感をのぞかせた。