
キャプテンが頂点までの道筋を示す。DeNA牧秀悟内野手が開幕前日練習で高揚感と緊張感をにじませた。
牧にとっては日本シリーズ王者として迎える初めてのシーズン。主将となってからは2年目を迎え「去年は正解が分からずにやってました。今年は自分から発信していかないと、チームがなかなか勢いづかない時もある。チームが落ちていく時に、一声でもかけられれば」と自覚を口にした。
昨年のポストシーズンを経験し、コミュニケーションの重要性を痛感。開幕3日前の25日には自らが中心となって監督、コーチ、選手、スタッフ勢ぞろいの決起集会を開催。コロナ以前に行われていた会を復活させ「シーズンに向けて意思疎通はできたのかなと思います」と一肌脱いだ。
中日先発はWBCでも共闘した高橋宏。昨季は10打数1安打に封じられ「スーパーピッチャーですし、なかなか点が取れるという感じではないかもしれないですけど、そうも言ってられない」と警戒しつつも負ける気はない。試合前のミーティングでもナインの前で言葉をかける予定で「ある程度緊張してると思いますし、自分も緊張すると思いますけど、何か一言勇気づけられる言葉を言えれば」とイメージした。【小早川宗一郎】