
UAE(アラブ首長国連邦)代表を23年から率いたパウロ・ベント監督(55)が26日、同国サッカー協会から解任された。X(旧ツイッター)で「我が国の代表チームの監督、コーチを解雇した」と発表した。
UAEは2026年FIFAワールドカップ(W杯)アジア最終予選A組でイラン、ウズベキスタンに次ぐ3位。36年ぶりのW杯出場へ、前日25日に中立地のサウジアラビア・リヤドで行われた北朝鮮戦で劇的勝利を収め、切符が得られる2位まで勝ち点4差に縮めていた。
試合も1-1の後半アディショナルタイム8分に決勝ゴールが生まれての2-1。しかし、その歓喜を伝えるポストの6時間47分後に、解任が明かされた。
ベント氏は元ポルトガル代表MFで、同国3強のベンフィカやスポルティングでプレー。02年W杯日韓大会にも出場した。クリスティアーノ・ロナウドの兄貴分としても知られる。指導者に転身後は41歳にしてポルトガル代表監督に就任。14年W杯ブラジル大会は1次リーグ敗退だった。
18年から指揮した韓国代表では22年W杯カタール大会に出場。1次リーグを2位で通過し、決勝トーナメント進出。ブラジルには敗れたものの16強に導いた。
翌23年の7月9日にUAEと3年契約を結び、監督として3度目のW杯の可能性を残していたが、地元では采配が批判されていたという。