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【センバツ】早実エース・中村心大悔し…「自分が試合を壊した」「夏は圧倒的な力で」雪辱誓う


2023年のセンバツ高校野球2回戦で、早稲田実業は聖光学院に7-4で敗れ、16年ぶりの春の8強入りを逃しました。エースで主将の中村心大投手は、聖光学院の強打線に苦戦し、4回で3点を失いマウンドを降りました。悔しさをにじませる中村に対し、チームの指揮官である和泉監督は「思い切って腕を振らせたい」との考えから、試合終盤に再度マウンドに立たせ、2死二塁から力強い投球で最後の打者を空振り三振に仕留めた。敗戦の責任を感じつつも、中村は「自分の実力を磨き、夏の甲子園に戻ってきたい」と再起を誓っています。

聖光学院対早実 早実先発の中村(撮影・石井愛子)

<センバツ高校野球:聖光学院7-4早実>◇25日◇2回戦

早実(東京)が16年ぶりの春8強入りを逃した。

エースで主将の中村心大投手(3年)は「(聖光学院打線は)1番から9番まで粘り強い。手ごわかった」と脱帽した。

先発し3点リードで迎えた4回。「何とか粘り強く投げようと思ったんですが、2巡目に入り、自分の武器である真っすぐが捉えられた」。ベース寄りのラインギリギリに立ち、踏み込んでくる聖光学院打線に制球を乱し、ゾーンで勝負できず苦手な変化球に頼ってしまった。「ベースの半分でしか勝負できなかった」と3失点。5回でマウンドを降り、右翼の守備に代わった。

外野から見る甲子園のマウンド。投手陣が必死につなぐマウンドを、見つめた。「自分が4回のイニングで、試合を壊してしまった…このままじゃ終わりたくない」。悔しさが沸々と湧き上がた。

エースの思いが、指揮官に届いた。和泉実監督(63)は「中村は悔しくてしょうがないと思ったので。負けるにしても最後にセンバツのマウンドにお別れする。思い切って腕を振らせてあげたいと思った」と、4-7で迎えた9回から再びマウンドへ。2死二塁から中村は「悔いのないボールを投げよう」と、最後の打者を6球すべて真っすぐで勝負し、空振り三振で締めた。「センバツに別れを告げてきたんじゃないですか。今度は、新しい中村が夏に戻ってこられるように。彼は絶対努力するでしょう」と和泉監督。敗戦にも頼もしいエースの姿に期待した。

エースで主将。力強くチームをけん引した春。「これが自分の実力。背番号1を外してもいいと思ってるぐらい、自分の実力が足りなかった」と、敗戦の責任を背負いながらも「ここで終わりじゃない」と、前を向く。「もう1度、一から練習して、圧倒的な力でバッターを支配できる投球を身につけて、夏ここに帰ってきたい」。センバツのマウンドに別れを告げ、夏の甲子園を目指す。【保坂淑子】

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