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【西武】28人で残り「4」の支配下枠へ育成選手バトル本格化 モンテル、森脇亮介、佐々木健ら


西武ライオンズが黒木優太投手と仲田慶介内野手を新たに支配下選手契約としたことで、1軍出場が可能な選手は66人となり、残る枠は4つとなった。数多くの育成選手がこの限られた枠を目指して努力を続ける中、モンテル外野手は1軍でのアピールを続けているが、現時点では2軍に戻された。彼は1軍レベルの脚力と守備力を持ち、今後は打撃成績でのアピールが求められる。その他にも様々な育成選手が支配下登録を狙っており、チームのニーズによって誰が登録されるかが決まる可能性がある。故障者が出ることも考慮しながら、各選手がチャンスを掴む時を待ち構えている。

7月までの支配下登録を目指す西武モンテル(撮影・金子真仁)

西武は25日、黒木優太投手(30)と仲田慶介内野手(25)と支配下選手契約を結んだと発表した。

これに伴い、西武の1軍出場が可能な支配下登録選手は66人となり、残り枠は「4」となった。

開幕後のチーム状況次第では、シーズン中の新外国人選手獲得やトレードもありうる。一方で28人の育成選手もこの「4」を巡ってしのぎを削っていく。

育成3年目のモンテル外野手(25)は悔しいところだろう。キャンプから1軍でアピールを続けてきたが、開幕10日前に2軍再調整に。この日もイースタンDeNA戦(横須賀)に9番中堅で出場した。

脚力や外野守備は1軍レベルと評価される。あとはスタメン起用できる打撃成績を残せるかどうか。「(2軍降格は)悔しかったですけど、去年よりは自信もついてきました」と話す。1軍首脳陣からは「チャンスをしっかりつかみとれるように」と再びの鍛錬の場へ送り出された。

誰が支配下登録の候補になるか1軍のチーム状況にもよる。長いペナントレース、故障者の発生は不可避だ。その時々で1軍戦力のニーズも変わってくる。

先発投手候補としては育成再契約4年目の右腕、上間永遠投手(24)が2軍の先発ローテーションに入っている。この日もイースタンDeNA戦で6回無失点。ゴロを打たせる投球は安定感が高い。

リリーフ候補ではプロ通算195試合登板ながら右上腕動脈閉塞(へいそく)症で育成契約となっている森脇亮介投手(32)は、すでに2軍戦で登板している。ここからは「1軍で通用するか」という現実的な判定基準をクリアしていくことになる。

左肘のトミー・ジョン手術で育成契約となった左腕の佐々木健投手(28)も1軍実績が豊か。3月に3軍戦で実戦復帰した。

オープン戦で1試合出場ながら好リードを見せた是沢涼輔捕手(24)や、走攻守に期待の大きい金子功児内野手(21)らもチャンスをうかがう。

外国人枠も関係してくるものの、ビクター・ロペス投手(25)やアンソニー・ガルシア外野手(24)の能力も魅力が大きい。

今季すでにイースタンで先発勝利を挙げた長身左腕の川下将勲投手(19)やパワーあふれる育成ドラフト3位・ラマル外野手(18=大阪桐蔭)など、将来性あふれる育成選手も数多い。【金子真仁】

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