
<欧州ネーションズリーグ:スペイン3-3オランダ>23日◇準々決勝第2戦◇バレンシア
昨年の欧州選手権覇者のスペインはオランダと3-3で延長を終え、2戦合計5-5から突入したPK戦を5-4で制した。6月の準決勝ではフランスと対戦する。
第1戦を2-2で引き分けた一戦。スペインは3度リードする展開だったが、オランダが3度追いつた。前半8分にFWオヤルサバル(レアル・ソシエダード)が自ら獲得したPKを決めて先制。そのまま前半を終えた。オランダが追いついたのは後半9分。自ら獲得したPKをFWデパイ(コリンチャンス)が仕留めて同点に追いついた。
後半22分、スペインがカウンターから勝ち越す。FWヤマル(バルセロナ)とFWニコ・ウィリアムズ(ビルバオ)の連係で敵陣ゴール前まで一気に攻め込み、最後はオヤルサバルが粘り強く押し込んで勝ち越しに成功した。だが、オランダは同34分にDFマートセン(アストンビラ)が左足で蹴り込んで再び同点。そのまま延長戦に突入した。
延長前半13分、ヤマルがスーパーゴールを決める。最終ラインの背後に抜け出してロングパスを受けると、DFを巧みにかわして左足を一閃(いっせん)。鋭いシュートはゴール左隅に突き刺さった。
それでもオランダが粘りを見せる。延長後半4分、MFシャビ・シモンズ(ライプチヒ)がゴール前に抜け出したところをGKウナイ・シモン(ビルバオ)が倒してPK。それをシモンズが自ら決めて3-3とし、2戦合計5-5。そうしてPK戦に突入した。
4人目でオランダはFWラング(PSV)が失敗し、スペインもヤマルの左足キックはコースが甘く、GKフェルブルッヘン(ブライトン)にセーブされて失敗。6人目でオランダはFWマレン(アストンビラ)が失敗したが、スペインは最後にMFペドリ(バルセロナ)が決めて熱戦に終止符を打った。