
<センバツ高校野球:健大高崎4-3敦賀気比>◇23日◇2回戦
敦賀気比(福井)の4番・小林拓斗捕手(3年)が意地を見せた。
1回戦で15得点と爆発した北信越王者が苦しんだ。5回まで健大高崎(群馬)の下重賢慎投手(3年)に無安打に封じられていた。潮目が変わったのは5回終了後のミーティング。「球数をしっかり投げさせて、浮いてきた球を打とう」と確認し合った。
6回。さっそく好機が到来した。四球、敵失、四球で無死満塁とし、小西大心内野手(3年)の中犠飛でまず1点。ノーヒットは続いていたが、勢いづいた。続く4番の小林はチームの決めごと通り、浮いたチェンジアップをとらえた。左翼フェンス手前まで飛ばす2点二塁打。これがチーム初安打となり、一気に1点差に詰め寄った。8回にも左前打を放った。
小林の実家は甲子園から徒歩圏内の兵庫県西宮市。「健大さんはいいチームでした。力負けです。健大さんは夏も絶対に勝ち上がってくると思うので、僕らも力をつけて必ず甲子園に戻ってきて、リベンジしたい」と宣言した。
四国、東海に続いて北信越勢もこの日で姿を消した。