
<DeNA5-2西武>◇22日◇ベルーナドーム
西武の背番号136、黒木優太投手(30)が支配下登録を一気に近づけた。
4回から2番手で登板。1死後に失策で走者を許したものの、梶原をカーブ、松尾をフォークで連続空振り三振にし、無失点で切り抜けた。西口文也監督(52)も「いろんな球種を使って打ち取れているので、内容的にはいいと思います」と評価した。
昨オフに日本ハムから戦力外通告を受け、今季は西武と育成選手契約を結んでいる。150キロに迫る直球とカーブ、フォーク、カットボールを力強く投げ分け、1軍南郷キャンプからアピールしてきた。
オープン戦はこれで4試合に登板し、5イニングで被安打1、6奪三振となった。黒木自身は「アピールはしっかりできている実感はもちろんありますけれど、それで終わりじゃないので。ここから先もっと良くしていかないと」と油断はない。
「結果に至るまでの部分で『もうちょっとこうすれば良くなるんじゃないか』というのが少しずつ見えてきて。結果以外の部分にもすごくこだわってやっていきたいです」
30歳、勝負の年齢でもある。投手部門の責任者である豊田清投手チーフコーチ(54)も「いいと思う」と口角を上げる。
「ほぼほぼ、いい戦力になってくれているなと。今日も特長を出してくれたし、面白い。1軍というか、チームのいい刺激にもなっているし、あいつの(背番号)3桁のままというわけにはいかんという思いもしっかりボールに伝わっていると思うので」
ペナント開幕は3・28。最終的には今後の総合的な判断になる。【金子真仁】