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【西武】育成黒木優太好投、死球当てた日本ハム・レイエスとの大事な約束「殴られてもいいや…」


西武ライオンズの黒木優太投手(30歳)が、オープン戦での好投と人間性が話題となっています。黒木投手は4回から2番手として登板し、ドラフト1位の宗山塁選手らを抑え、スコアレスを記録しました。彼は試合では30歳として育成選手の立場ならではの意識を持ち、実績を残すことの重要性を認識しています。また、新天地である西武には誓いがあります。先日の日本ハム戦では故意でなく死球を与えたことを詫びに行きましたが、古巣のレイエス選手から暖かく迎えられたといいます。レイエスはSNSで絆をアピールし、黒木も感謝を述べています。次回の対戦での活躍が期待されます。

ブルペンで投球練習する西武黒木(2025年2月1日撮影)

<オープン戦:西武7-4楽天>◇9日◇静岡

西武の背番号136、黒木優太投手(30)には大事な約束がある。

4回から2番手で登板。先頭のドラフト1位宗山塁内野手(22=明大)にカーブでボール球2つ。そこから直球を4球続け、4球ともファウルだった。「初対戦の打者でもあるので、まっすぐを続けてもどれくらいの対応してくるのかも見たかったので」。

とはいえ。

「試したいこともあるんですけど、それよりも先に結果出さなきゃいけないので。しっかり3人で抑えることを意識しました」

宗山を最後は得意のカーブで空振り三振にし、3番辰己、4番浅村も最速153キロで押し込みレフトフライ2つ。スコアボードに「0」を入れた。

オリックス、日本ハムを経て3球団目。30歳にして育成選手として西武に縁があった。20歳前後の育成選手とは立場が違う。出し惜しみの余裕はない。

攻める中で時にミスもある。5日の日本ハム戦(エスコンフィールド)。古巣相手のマウンドでレイエスの胸元を突き、右手首への死球に。レイエスはそのままベンチへ下がった。

翌日、謝罪に。

「いや、まじ、殴られてもいいやくらいの覚悟で行ったんですけど…」

それが。

「笑顔で迎えてくれて。『全然気にすんな、次の対戦も楽しみにしてるよ』って言ってくれて」

レイエスは自身のSNSに黒木との2ショットを即座にアップ。「彼はとてもナイスガイ」などと仲むつまじい様子と、大事に至らなかったことを報告した。

黒木はそれについても「本当に感謝です」としみじみ。次の対戦も楽しみにしてるよ-。公式戦で約束を果たす。【金子真仁】

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