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【DeNA】ドラ2篠木健太郎「バッターを刺すイメージで」3者連続空振り三振 三浦監督も絶賛


DeNAのドラフト2位ルーキー、篠木健太郎投手がオープン戦において広島を相手に力投しました。5回には広島の打者3人を連続で空振り三振に打ち取り、奪三振直後には気合の叫びを見せました。「追い込むまでは刺しにいって、追い込んでからは空振りを取ろうと思いました」と試練を振り返る篠木選手。篠木のストレートとスライダーの組み合わせは、打者を翻弄しました。篠木選手は、法政大学時代にリーグ戦で14勝をあげ、リリーフとしても適性を見せています。最速149キロの速球と投球イメージの改善で、次第に力強さを増した投球術は、三浦監督にも非常に高く評価されました。今シーズン、どんな役割でも適応し魅力的なプレーを見せたいと意気込む篠木選手の活躍が期待されます。

DeNA対広島 力投するDeNA3番手の篠木(撮影・江口和貴)

<オープン戦:DeNA3-3広島>◇5日◇横浜

イメージに体の動きが追い付いた。5回2死走者なし。

DeNAドラフト2位の篠木健太郎投手(22=法大)は松尾が高めに構えたミットを狙い、腕を振り切った。146キロに広島渡辺のバットは空を切る。真っすぐ3つ、全て振らせた。「追い込むまでは刺しにいって、追い込んでからは空振りを取ろうと思いました」と穏やかに言った。奪三振直後に見せた、気合の叫びとは対照的だった。

オープン戦初登板は「緊張しました」。1イニング目の4回も0に抑え、149キロを出した。ただ、空振りが1つも取れなかった。ベンチに戻り、考えた。「もう1個、バッターを刺すイメージで」。“刺す”とは? 「タイミングを差し込むという意味です。自分の投げる軌道のイメージの中で、どの軌道に乗せたいか」。打者の反応や、自分の感覚と実際のボールとのギャップを冷静に分析した。

真骨頂は、ここからだ。2イニング目の5回。末包に真っすぐを2つ振らせ、最後はスライダーで空振り三振。林は真っすぐで空振り三振。渡辺も同じくで、3者連続空振り三振で締めた。「イメージを変えた結果、体の動きがイメージに沿う感じ。1イニング目よりボールをたたけたと思う」。最速149キロは変わらずとも格段に力強くなった。

三浦監督は「球のキレ、投げっぷり。回またぎもして、ボールの走り、非常に良かった」と絶賛した。法大時代は主に先発で東京6大学通算14勝。リリーフの適性も見せるルーキーは「どんなことにも対応して、少しでもいいものをつくれるように」と頼もしかった。【古川真弥】

◆篠木健太郎(しのぎ・けんたろう)2002年(平14)5月7日、群馬県生まれ。小学3年から野球を始め、中学時代は館林ボーイズ所属。木更津総合では1年春からベンチ入りし、同年夏に甲子園出場。法大ではリーグ戦通算49試合、14勝12敗、防御率2・26。2、4年時に大学日本代表に選出された。24年ドラフト2位でDeNA入り。契約金7000万円、今季年俸1200万円(金額は推定)。背番号30。177センチ、80キロ。右投げ左打ち。

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