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【日本代表】久保建英、ランク上位国と対戦熱望 W杯本大会1次リーグ戦い抜くための青写真描く


日本代表が2026年W杯出場を決め、中核を担う久保建英は本大会に向けて意識を高めている。久保は、モロッコやイタリアとの対戦を希望し、強豪国との試合を通じてチーム力向上を図る計画だ。彼の目標は、抽選会でより高いポットに入ることにより、グループリーグを有利に進めることだ。日本代表はアジア予選を無敗で勝ち上がり、その強さを持続させつつ、今後予定されている強化試合で自らの実力を試し、修正点を見つけて成長する機会を狙っている。久保は、「難しい相手にどんどん打診」することで、W杯優勝を視野に入れた戦略を推進している。

練習でシュートを放つ久保(撮影・宮地輝)

26年W杯北中米大会出場を決めた日本代表が22日、千葉市内で再始動した。前日は各自で調整し、この日から改めてサウジアラビア戦(25日、埼玉)に向けてトレーニングを行った。バーレーン戦で1得点1アシストの活躍をみせたMF久保建英(23=Rソシエダード)は本大会までの1年3カ月の間に、強豪との力試しを熱望。前回大会4強のモロッコ(FIFAランキング14位)や欧州の強国イタリア(同9位)などの具体名が飛び出した。

  ◇  ◇  ◇

W杯出場権獲得から2日。久保は全く余韻に浸ることなく、本大会へ意識を向けていた。「まだ予選が終わってない地域もあるので初めに決まったから特にということはないです」。

そう気を引き締めるには理由がある。勝利を続け、12月に実施される抽選会時により上のポットに入れば、1次リーグで余裕を持った戦いができる。「グループリーグは突破すればいい。上のポットに入れれば入れるだけ楽になる」とうなずいた。

史上最長の準備期間は大きなアドバンテージ。どこまでチーム力を上げられるかがW杯優勝へのカギになる。背番号20は個々の成長を大前提とした上で、一選手という立場をわきまえながらこう切り出した。「難しい相手にどんどん打診をしていかなければいけないのかなと思います」。

アジアでは7試合で6勝1分けと敵無しの強さを誇った。9月以降、強豪との強化試合を「自分たちの現在地を知れるいいチャンス」と捉える。予選の開始が遅い欧州勢は来年までマッチメークが難しいが、開催国や南米やアフリカの強国とは順次対戦が可能となる。

久保の口から出たのは2カ国。「イタリアとか。あんまり日本最近やってるイメージないので、やれたらやりたい」。さらに「モロッコ代表はW杯でベスト4に入ったりして、たぶん今考えうる中で一番いい相手」といずれもFIFAランキング上位のチームを熱望した。格上との対戦の中で修正点を見つけ、総合力を上げていく青写真を描いた。【佐藤成】

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