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【日本代表】久保建英「チームが勝てばいい」大人になって2度目の大舞台へ攻撃引っ張る


サッカー日本代表が26年W杯北中米大会アジア最終予選バーレーン戦に臨む中、MF久保建英が主力としてチームを引っ張る姿勢を見せている。彼は以前、試合に出られなかった悔しさを振り返りつつ、今では「大人になった」と語る。久保は自分の役割を理解し、チームの勝利が最優先であることを強調しており、成熟したプレーヤーとしての成長を示している。

ボール回しで汗を流す久保(撮影・鈴木正人) 

サッカー日本代表(FIFAランキング15位)が明日20日、26年W杯北中米大会アジア最終予選バーレーン戦(埼玉)戦に臨む。勝てば史上最速で8大会連続8度目のW杯出場が決まる中、チームは18日、千葉市内でトレーニングを行った。3年前の突破決定試合はベンチから見守ったMF久保建英(23=レアル・ソシエダード)が、今回は主力として2度目の大舞台に向けて攻撃をけん引。「大人」となった姿を披露する。

 ◇   ◇   ◇

天才少年もはや23歳。沈着冷静、大人になった久保がいた。W杯切符が目前となっているが「明後日の試合で久保が活躍したうんぬんっていうよりも、大事なのはW杯で活躍することだと思っている。チームが勝てばいいのかなと思います」。

もともとは「俺が」だった。前回大会の最終予選は悔しさが勝った。負傷の影響もあり4試合の出場にとどまった。22年3月24日に行われたW杯出場決定の敵地オーストラリア戦は、ベンチから見守った。前回予選について問われると「全然納得しなかった。ヨーロッパで試合に出ていて、なんで試合に出られないんだと思っていました。素直に言うと」と答えた。

しかしスペインでの日々は着実に考え方を変えた。欧州CLや欧州リーグといったカップ戦でしのぎを削るのはビッグクラブばかり。個人に頼るのでなく、チームとして役割を持ち、ローテーションする。それを全うするからこそ「俺が」という考えはない。「他人をうらやましいって思う必要がなくなったというか。自分の実力はしっかり分かっている。幼さは抜けていい選手になれたかなと」。日本代表でも同じだ。

ちょうど国内はMLB開幕戦の大谷フィーバーに沸くが“だからサッカーも”と張り合う考えなど毛頭ない。「日本っていい意味でエンタメがたくさんある。いろんな楽しさ、楽しみが味わえる国だし、それはいいこと」。また、スペインでは差別的な言葉を投げかけられるが意に介さない。「僕個人をアジア人として差別しているのでなく、久保建英というある種のブランドがあるから集中を切らせようとしているまで」。

酸いも甘いも知る。あくまで視線は1戦1戦を勝ちきることであり、勝負はW杯で世界と対等に渡り合うことだ。奢りもてらいもなく泰然自若-。成長し続ける日本代表は強い。【佐藤隆志】

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