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【オリックス】宮城大弥が充実の総仕上げ 150キロ超え直球に90キロ台カーブ交え緩急で翻弄


オリックスの宮城大弥投手が、関西ダービーとなる阪神戦で先発し、4回無失点の好投を見せた。彼は150キロを超える直球と90キロ台のカーブで阪神打線を手玉に取り、2安打3奪三振で予定通りの降板を果たした。これにより28日の開幕戦へ向けた調整が順調に進んでいる。監督の岸田も「大丈夫だと思います」と信頼を寄せる一方で、宮城自身は「60点」とし、さらに体調を整え四球を減らしてキレの良い投球を目指すとコメント。また、山本由伸から受け継いだ背番号18への思いを胸に、地元沖縄の子供たちを試合に招待し、夢や目標を持って頑張ることの大切さを伝えた。

オリックス対阪神 阪神戦に先発する宮城(撮影・加藤哉)

<オープン戦:オリックス1-1阪神>◇21日◇京セラドーム大阪

2年連続で開幕投手を務めるオリックス宮城大弥投手(24)が充実の総仕上げだ。28日の開幕楽天戦(京セラドーム大阪)が1週間後に迫る中、「関西ダービー」の阪神戦(京セラドーム大阪)に先発。2回に二塁打と四球で2死一、二塁を招くも、坂本を3球三振。「四球2つがもったいなかった。修正して開幕を迎えたい」。150キロ超えの直球に90キロ台のカーブを交え、緩急自在に猛虎打線を手玉に取った。

4回66球を投じ、3奪三振で2安打無失点。球数は少ないが、予定通りの降板だった。岸田監督は「ちょっと余力を残して」と説明。開幕戦に向けて「大丈夫だと思います」とエースに信頼を寄せた。ただ、それでも満足しないのが宮城。現在の状態は「60点」と厳しめだ。「100点にはならないと思うので、近づけるために体調だったり四球を減らしたりしていければ」と気を引き締めた。

23年までドジャース山本が背負った18番を今季受け継いだ。山本は18日のメジャー開幕戦で今季1勝目。宮城は先輩からチケットを譲ってもらったおかげで、その試合に「一般社団法人宮城大弥基金」の活動の一環として地元・沖縄の子供たちを招待できたのだという。「由伸さんから連絡が来て。その活動を知っていてくれていて」と感謝だ。

左腕は子供たちにあらためて「1つの目標だったり夢として頑張ってくれたら一番」とエールを送った。次は自らが夢を与えるエースになる。「投手陣を引っ張っていきたい」。大役から今季もチームに白星をもたらす。【村松万里子】

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