
<オープン戦:オリックス1-1阪神>◇21日◇京セラドーム大阪
2年連続で開幕投手を務めるオリックス宮城大弥投手(24)が充実の総仕上げだ。28日の開幕楽天戦(京セラドーム大阪)が1週間後に迫る中、「関西ダービー」の阪神戦(京セラドーム大阪)に先発。2回に二塁打と四球で2死一、二塁を招くも、坂本を3球三振。「四球2つがもったいなかった。修正して開幕を迎えたい」。150キロ超えの直球に90キロ台のカーブを交え、緩急自在に猛虎打線を手玉に取った。
4回66球を投じ、3奪三振で2安打無失点。球数は少ないが、予定通りの降板だった。岸田監督は「ちょっと余力を残して」と説明。開幕戦に向けて「大丈夫だと思います」とエースに信頼を寄せた。ただ、それでも満足しないのが宮城。現在の状態は「60点」と厳しめだ。「100点にはならないと思うので、近づけるために体調だったり四球を減らしたりしていければ」と気を引き締めた。
23年までドジャース山本が背負った18番を今季受け継いだ。山本は18日のメジャー開幕戦で今季1勝目。宮城は先輩からチケットを譲ってもらったおかげで、その試合に「一般社団法人宮城大弥基金」の活動の一環として地元・沖縄の子供たちを招待できたのだという。「由伸さんから連絡が来て。その活動を知っていてくれていて」と感謝だ。
左腕は子供たちにあらためて「1つの目標だったり夢として頑張ってくれたら一番」とエールを送った。次は自らが夢を与えるエースになる。「投手陣を引っ張っていきたい」。大役から今季もチームに白星をもたらす。【村松万里子】