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【センバツ】智弁和歌山・渡辺颯人90球で公式戦初完封 V以来聖地に1300日ぶり校歌


智弁和歌山は甲子園でのセンバツ1回戦で千葉黎明を6-0で退け、見事に初戦を制しました。エースの渡辺颯人投手がわずか90球での完封勝利を飾り、チームに6年ぶりのセンバツ勝利をもたらしました。この試合で渡辺投手は自己最速の145キロを記録し、マダックス(100球未満の完封勝利)を達成しました。前年の甲子園での悔しい敗北を振り返り、「3年生の思いを背負って、結果を出したかった」と語った渡辺投手は、その思いを力に変え、チームを勝利に導きました。この勝利は、智弁和歌山にとって21年の夏以来、約1300日ぶりに甲子園での勝利の校歌を響かせるものとなりました。次戦では覆曜するエナジックスポーツと対戦する予定です。

智弁和歌山対千葉黎明 先発する智弁和歌山・渡辺(撮影・和賀正仁)

<センバツ高校野球:智弁和歌山6-0千葉黎明>◇21日◇1回戦

智弁和歌山のエース右腕渡辺颯人(はやと)投手(3年)がマダックス(100球未満の完封勝利)での公式戦初完封を達成し、春夏通じて4大会ぶり初戦突破を導いた。自己最速を1キロ更新する145キロの直球を中心に打たせて取り、わずか90球で試合を締めた。チームにセンバツでは6年ぶりの白星をもたらした。

「甲子園の借りは甲子園でしか返せない」

昨夏の甲子園での雪辱を果たした。「自分たちがミスをして(去年の)3年生を負けさせてしまった」。2年生ながら背番号1をつけ臨んだ霞ケ浦(茨城)との1回戦に中継ぎで登板。延長11回に決勝打を浴び、悔し涙を流した。「3年生の思いを背負って、甲子園で結果を出したかった」。

心身ともに成長を遂げ、再びエースナンバーを背負って待望の勝利をつかんだ。日本一を達成した21年夏の決勝以来、1300日ぶりに聖地に勝利の校歌を響かせた。甲子園がホームだった阪神などでプレーした中谷仁監督(45)は「久しぶりに校歌を聞く感じでした」と感慨深げだった。

2回戦は「ノーサイン野球」で千葉黎明を圧倒したエナジックスポーツとぶつかる。渡辺は「想定できないことをやってくる」と警戒しつつ「できることを、変わらずにやるだけ」と引き締めた。【中島麗】

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