
スペイン紙アスは21日、アトレチコ・マドリードが来季に向け、ビジャレアルのスペイン代表MFバエナ(23)の獲得を狙っていると報じた。
Aマドリードの中盤は現在、シメオネ監督の三男ジュリアーノ、デ・パウル、バリオスで先発が固定されつつある一方、左サイドはサムエウ・リーノとギャラガーが交互に起用されているが決め手に欠けている。
そんな中、クラブ内ではバエナは爆発的な加速力で相手を突破する力、パスやシュートの精度の高さ、将来性などから、シメオネ監督のプランにうまくフィットすると考えられているという。
実際にバエナは1月、Aマドリードのスタジアムでプレーした際、左サイドハーフとしてプレー。カウンターを仕掛け、FW陣に好パスを何本も出して高評価を受けていた。
また、バエナはインサイドハーフやトップ下でもプレーできるポリバレントな能力を持ち合わせており、セットプレーも得意。今季終了後に退団する可能性があるグリーズマンの代役を務められる選手と考えられている。
バエナは今季、ここまでスペインリーグで26試合(先発25試合)に出場。6ゴールを決め、リーグ戦で4位となる7アシストを記録している。ペナルティーエリア内へのパス(81本)及び、シュートにつながったパス(75本)がリーグトップ。ペナルティーエリア外からのシュートは30本で5位につけ、スペインリーグで危険な選手の1人となっている。
バエナに関しては、既にサウジアラビアのクラブから巨額のオファーが届いており、プレミアリーグのクラブからも魅力的なオファーを受ける可能性が高いという。
ビジャレアルとの契約は28年6月末まで残り、契約解除金は6000万ユーロ(約96億円)に設定されているが、同紙では実際の移籍金は5000万ユーロ(約80億円)を超える金額になると伝えている。(高橋智行通信員)