
<ワールドカップ(W杯)北中米大会アジア最終予選:日本2-0バーレーン>◇20日◇C組◇第7戦◇埼玉
森保一監督(56)率いる日本代表(FIFAランキング15位)が、8大会連続8度目のワールドカップ(W杯)出場を決めた。バーレーン(同81位)を2-0で破った。MF久保建英(23=Rソシエダード-)が1得点1アシストの活躍でチームを勝利に導いた。
1-0の後半42分、久保は左CKでショートコーナーを選択するとMF伊東純也(32=スタッド・ランス)からリターンパスを受けてドリブル。ペナルティーエリア内に進入すると、相手GKの意表を突くニアをぶち抜くシュートでゴールネットを揺らした。
「本当はCKを直接蹴るつもりだったんですけど、相手が後ろ向いていたのが見えたので、伊東選手に出して、そこからデザインされたセットプレーの中で僕が直前で判断を変えてシュート狙いましたけど、結果入ってよかったかな」
ゴール後はすぐさまユニホームを脱ぎ、左手で回してから宙に放った。「何しようか迷ってたんですけど、結果なんかよくわかんなくなっちゃって投げちゃいました」。元々考えていたのかと問われると、「決める予定なんてあったらゴールセレブレーションぐらい用意してますけど、決める予定とかもなかったんで、感情が爆発したって感じです」と明かした。
ルールに基づき主審から警告を受けた。時間帯も計算してのパフォーマンスか、と質問され「そんなこと気にしてたらね、サッカーやってられないです」と笑わせた。
これまでA代表では主役になりきれなかった。注目度は10代から人一倍高かったが、ヒーローになる場面はあまりなかった。
「今まではあまり個人的には“ラッキー”をすることがなかったと思っている。代表ではちゃんと今回もたぶん自分の実力で決めたゴールだと思うので、そういった意味では実力が上がってきたことが全てかなと思います」
進化を続ける日本の至宝がW杯でも躍動する。【佐藤成】