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【センバツ】「松坂大輔」超えた!横浜・織田翔希が152キロ「みんなに『出た』と」同校最速更新


センバツ高校野球で横浜高校が市和歌山を4-2で下し、初戦を突破しました。横浜の2年生投手、織田翔希が初回に自己最速の152キロを記録し、同校OBの松坂大輔氏の甲子園最速記録を超えました。織田は5回を投げ2失点で、チームを13年ぶりのセンバツ勝利に導きました。試合前は胃腸炎で体調を崩していましたが、見事復調しました。村田浩明監督は、織田に大きく成長することを期待し、別のOB松坂を超える投手になって欲しいと語りました。織田は「勝たせる投手が目標」と意気込んでおり、今後の活躍が期待されます。

横浜対市和歌山 横浜先発の織田(撮影・藤尾明華)

<センバツ高校野球:横浜4-2市和歌山>◇19日◇1回戦

優勝候補の横浜(神奈川)が市和歌山を4-2で破り初戦を突破した。2年生右腕・織田翔希が、初回に自己最速の152キロをマーク。同校OB松坂大輔氏の甲子園最速は151キロで、大先輩の記録も超えた。5回2失点(自責1)の好投で、13年ぶりセンバツ勝利へ導いた。敦賀気比(福井)は15安打を放ち、初出場の滋賀短大付に15-0で大勝。沖縄尚学は2年生左腕の末吉良丞が3失点完投で、昨春8強、昨夏4強の青森山田を退けた。

   ◇   ◇   ◇

衝撃の甲子園デビューとなった。「入りが大事。力が入りました」。気温8度。凍えるような寒さの中、柔らかい腕の振りから縦回転の直球を投げ込んだ。先頭の津本へ投じた4球目の直球が、自身最速を2キロ更新する152キロを記録。「ベンチに帰ったとき、みんなに『出た!』と言われた。意識はしていなかったです」。2年生では、済美の安楽智大が13年にマークした大会最速に並んだ。

納得のいく内容ではなかった。「4回に入り打者2巡目に入ったあたりから相手打線に捉えられ、織田が焦り出した」と捕手の駒橋。4回2死から連打にバッテリーミスも絡んで1点を失うと、5回も2死一、二塁から適時打を浴びた。織田は「勝たせる投手が目標なので」と唇をかんだ。

体も万全ではなかった。14日の甲子園練習後、胃腸炎にかかり点滴を打ちこの日に備えた。村田浩明監督(38)は「1イニングでも1球でも投げると、大きく伸びるのが甲子園。もっと大きい人間になってほしい」と先発に指名。初戦前夜には復調し、織田も「投げさせてください」と意気込んでマウンドに上がった。

レジェンドを超えた。入学以来、同校OBで西武、レッドソックスなどで活躍した松坂大輔氏と比べられてきた。横浜の甲子園最速は、その松坂氏が夏に記録した151キロ。大先輩の記録を超え、チームの歴史を塗り替えても「特になにも…」と浮かれることはない。松坂氏を「超えなきゃいけないと思っています」と力を込めた。

村田監督は「織田の名前はドジャース大谷翔平の『翔』と佐々木朗希の『希』を合わせた『翔希』。これから体を大きくして、松坂さんを超えるような投手に育ってほしい」と期待する。先人たちのように近い将来、世界へ羽ばたく可能性を甲子園で示した。【保坂淑子】

▽阪神吉野スカウト 「天性のしなやかさがあって、あれだけ投げられる投手はいない。(来年のドラフトまで)約1年半、ケガなく過ごして欲しい」

◆織田翔希(おだ・しょうき)2008年(平20)6月3日生まれ、福岡・北九州市出身。同市の足立中では全国大会にも出場し、軟球で143キロをマークした。横浜では1年春から背番号16でベンチ入り。昨年秋の明治神宮大会では準々決勝の明徳義塾(高知)戦で大会史上6人目の1年生完封勝利。憧れの存在は同校OBの松坂大輔氏。185センチ、75キロ。右投げ右打ち。

◆神宮王者の初戦 昨秋の明治神宮大会を制した横浜が初戦突破。神宮大会V校のセンバツ初戦は10年大垣日大から14連勝(センバツ中止の20年、神宮大会中止翌年の21年を除く)。

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