
<高校野球練習試合:早実5-3東京都市大塩尻>◇9日◇早実グラウンド
センバツ出場が決まっている早実(東京)が、今年最初の練習試合に臨み、東京都市大塩尻(長野)に10安打5得点で勝利した。
エースで主将の中村心大(こうだい)投手(3年)は「3番投手」で先発出場。2回を投げて打者8人に対し、1安打1失点。練習試合の特別ルールで3回からは指名打者に入り、3打数無安打で終わった。「投げられたことは良かったんですが、自分としては0点に近い。今日は全然何もいいところはなかった。しっかり振り返って次の試合につないでいきたい」と、振り返った。
昨秋の大会後、左肩を痛め、本格的に投球を始めたのは2月中旬。今月に入り、テストに、4、5日は関係各所に表敬訪問。そして6日の抽選会、と多忙な日々を送っており「まだ2週間ある。自分のやるべきことに集中してしっかりあげていきたい」と、前を向いた。
甲子園へ向けての調整は、昨夏に経験済み。「まずは、真っすぐも変化球もバランスよくコーナーに投げ分ける。しっかり自分の出力をあげていきたい」と、焦りはない。和泉実監督(63)も「あまり練習ができていない。これからしっかり上げながらいきたい」と、エースへの信頼は高い。
初戦は22日の大会5日目の第1試合で、相手は過去、センバツ第1回大会決勝で対戦した高松商(香川)に決まった。中村は「お互い伝統のある高校同士の対戦。ここまでつながれてきた伝統を自分たちも受け継がないといけない。再戦できることを意気に感じて、全力で楽しみながらやりたい」。再び、甲子園の地へ。胸を躍らせながら調整を続けていく。