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【中日】ドラ2吉田聖弥が5回1失点、初回失点も以後は完全 開幕ローテ入りへ猛アピール


中日ドラゴンズの吉田聖弥投手が西武とのオープン戦で好投を見せ、開幕ローテーション入りを強烈にアピールした。吉田は1回に1点を許したものの、その後は5回まで打者を完全に抑え、5回2安打1失点という成績を残した。彼は持ち味のチェンジアップを駆使して5三振を奪い、特に初回は緊張で足が地に着かなかったが、得点を許してから集中を取り戻した。吉田はプロでの効果を再認識したカーブも駆使し、打者を翻弄。今後のオープン戦での登板予定はないが、開幕1軍を目指し競争を続ける意向を示している。

中日対西武 1回表、登板する中日先発の吉田(撮影・森本幸一)

<オープン戦:中日3-3西武>◇15日◇バンテリンドーム

中日ドラフト2位吉田聖弥投手(22=西濃運輸)が本拠地初マウンドで開幕ローテーション入りを強烈にアピールした。

初回に1点を奪われたが、2回から5回まで完全投球。5回2安打1失点の好投に井上一樹監督(53)は「チャンスは十分あるという形のメンバーに入っていくと思う」とローテ候補生き残りを示唆した。

初回先頭から打者3人で1点を失ったが、4番セデーニョを武器のチェンジアップで空振り三振。以降、降板する5回まで毎回の5三振を奪い、1人の走者も許さなかった。

「初回は(緊張で)フワフワして地に足がついてなかったが、点を取られて気持ちがハッとした。(以後は)本来の力が出せたかなと思う」。ストレートの最速は142キロ。チェンジアップとの緩急が生命線だが、プロで結果を出すために社会人時代は活用しなかったカーブの有効性を再認識。カウント球として効果的に使い、打者を次々と料理した。

開幕投手の高橋宏に続く先発ローテは新外国人マラー、メヒア、大野に柳、松葉、涌井らが競う展開。「(入団以来)開幕1軍を掲げてやってきた。そこへの思いを持ちながらしっかりやっていきたい」。残り6試合の1軍オープン戦で登板予定はないが、チームの命運がかかる競争の輪にルーキー左腕が割って入ってきた。

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