
ソフトバンクが開幕を2週間後に控え、故障禍に悩まされてしまった。三塁のレギュラーが有力視されいた栗原陵矢内野手(28)について小久保監督は「ちょっと長いかもしれない。開幕? それもどうか」と話し、開幕には間に合わない見解を示した。栗原は11日の巨人戦(長崎)で守備中に左膝を痛め、そのまま佐賀市内の病院で検査。左膝の負傷については軽傷との診断だったが、同時に右腹部も痛めていることが判明。12日からは別メニュー調整を続けていた。栗原不在となればこの日の日本ハム戦でも6番三塁で先発出場したリチャードが打撃好調。オープン戦11試合で打率3割2分3厘の数字を残しているだけに、初の開幕メンバー入りの可能性が高まった。
ただ、故障禍はさらにチームに追い打ちをかけている。正捕手争いでリードしていた海野隆司捕手(27)が7回の走塁中に右太もも裏を痛め負傷交代。「あの痛がりかただったら厳しいでしょう。もういないものと思って次の手を考えています」と、小久保監督は試合後に渡辺の招集を決めた。「いるメンバーでやるだけです」と指揮官は気丈に話したが、故障防止が最大の課題となった。」