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山下杏也加、マンCでの充実した日常を語る「自分もうるさくなった」英語でコーチングもお手の物


なでしこジャパンのGK山下杏也加は、シービリーブスカップ初優勝に大きく貢献し、現在はマンチェスター・シティーでの挑戦について語った。彼女はディフェンスラインの背後のスペースへ対応する重要性を強調し、試合中のコミュニケーションの大切さに触れた。ビルドアップやキャッチングに優れたチームメイトに刺激を受け、毎日の練習が自身の成長に繋がっていると語る。また、「枠内セーブ率の向上」を現在のテーマとし、英語でのコーチングスキル向上にも意欲を見せる。今後はチェルシーとの欧州チャンピオンズリーグの試合を控えており、初勝利を目指す。山下はプレーだけでなく、コミュニケーションにも積極的に取り組んでおり、その成長に満足感をにじませている。

山下杏也加(2024年2月28日撮影)

女子サッカー日本代表「なでしこジャパン」GK山下杏也加(29)が12日、イングランドからオンラインでメディア取材に応じ、2月のシービリーブスカップ初優勝や所属するマンチェスター・シティーでの取り組みについて明かした。

女子のマンチェスターCでテクニカルダイレクターを務めていたニルス・ニールセン監督を迎え、初陣でアメリカを破るなど3連勝。幸先の良いスタートを切った。チームは前線からプレスをかけることを選択するため、山下は試合中、常に気を付けたことはハイラインとなる背後への対応だったという。

「相手は背後のスペースを突くため、(ボールを縦に)蹴ってスピード勝負に持ってくるので、背後の対応はいつもイメージして声をかけていました」

また、クロスへの対応は一緒にやってきたメンバーがいることもあり「整理された中で挑めていた」という。加えて「ラインの高さ、距離感も含めすぐに対応できた」と手応えを得ている。

昨夏にイングランドへ渡り、日々の練習から刺激の毎日だという。ビルドアップが正確でキャッチングも大事にする同僚の姿に「自分を見ているような感じで練習している」と表現した。また、パワフルなシュートが当たり前。「キーパー目線でここから打たれたら嫌だなという場面で打ってくる。日本にいる時は世界大会でしか味わえなかったものが、日常の90分の試合で味わえる。自分にとっては勉強になる」と充実感をにじませた。

現在のテーマは「枠内セーブ率を大事にする」ことという。「最近の試合ではクリーンシート(無失点)ができていない。そこを意識してセーブ率を上げていきたい」と意欲的だ。シュート反応できる距離感など従来とは異なる点も多く、学ぶべきことは多いという。そして課題となっている英語でのコーチングについては、単語をつなげながら遠慮なく伝えることを意識する。

「自分もうるさくなった。攻撃している時とか、伝えられるようになりました。何か言ってんだなというのが伝わればいい。若い選手が多いので、褒めるようにしています」と言って笑った。

イングランドスーパーリーグ、欧州チャンピオンズリーグ(CL)を戦っている。今月はCL準々決勝も控えており、なでしこジャパンFW浜野まいかが所属するチェルシーとホームアンドアウェーで対戦(日本時間20日、28日早朝)する。「チェルシーは1回も負けていないので、土を付けたい」。笑顔が絶えず、本場マンチェスターでの日々が楽しくて仕方ないという様子だった。

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